まだまだ新規就農者は、40歳代以降や、定年退職後の60歳代の人がおおいのが現実です。
同じ脱サラで新規就農する人でも、実家が農家だから、それを引き継ぐことになったという人の方がずっと多いのです。
新規就農というよりも帰農といったほうがいいかもしれませんが、この場合はすぐに農業が始められる環境があるのです。
畑や農機具がそろっているので、すぐに始められるのです。しかし、リストラされて再就職の道もないからとか、親が健康を害したからとか、消極的な理由で、そのままの農業を引き継ぎことが多いわけです。
それに対して、まったく継承する者がない人が、農地を手に入れ、農具、農機具を手に入れて農業を始めるのは、よほどの強い意識がないと難しい選択です。
それでも脱サラして農業で食べていこうという意識を持つ人は、新しい、これまでの農業のやり方にとらわれず、新しい感覚やアイディアを取り入れる力がある可能性が高いといえます。
農業は実は、作るだけでなく、売るというところまでしなければ収入になりません。
今までの農家は作ることだけに専念し、あとは農協に出すだけという形が多く、まさにビジネスという農業ではなく、ただの生産者です。
しかし、農業をビジネスとしてとらえると、いかに購入先を見つけるか、ただ作るのではなく、相手が望むものを作るか、また作ったものをそのまま売るのではなく、加工して売ったり、観光農園にしたり、生産してものを食べさせる、飲食店などにしたり
生産分に付加価値をつけて収入を増やすという事を考えるという事が、新規脱サラ農業者にはできる可能性が高いと思います。
会社員時代の経験や、人脈を生かして、新しい農業ビジネスを作り出すことができる可能性があるわけです。既存農家のような、農協との取引や、農家同士のつながりというしがらみがないことが逆里メリットとなって農業での独立を成功させる可能性があるかもしれません。
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