私は大学を卒業して4月に就職、そして12月に会社を辞めた。
そうたったの8カ月で会社を辞めてしまった。
なぜ辞めてしまったのか、それは組織や他人に縛られるのが嫌だったから・・・
いや、これはかっこつけた言い方だ、もっと情けない理由ともいえる。
基本的に人間が怖い、対人関係がとても疲れる、かなりの人見知りなど、
ニート、引きこもり要素満載の人間であることが、きっとその根本にあるのだ。
別の側面から見れば、自堕落、怠慢、根性無しともいえる。
それで、さんざん自分を責めたこともある。
しかしあるとき、ふと気に気が付いた。
自分は、仕事をすることは嫌いではないということに。
ただ、だらけていることも大好きだが、作業することも大好きだ。
学生自体は、やる機会があるのであれば、実行委員などの行事は好んでやるタイプだ。
授業は大嫌いだが、行事やイベント、裏方の仕事などは、大好きだった。
そういうのを面倒がる人がいると、逆に「なんでこんな楽しい事を・・・」なんて思っていたものだ。
そうつまり、私は、仕事が嫌いなんじゃなくて、人に指図されてすると仕事が嫌いなんだと気づいた。
あらためてここで会社員になることが辛い私の難点をまとめてみると・・・
まっ改めで書き出してみると、ほんとダメな奴としか言いようがないかもしれない。
ただの我儘な奴だ。
だが、嫌なものを好きになるのはとても難しい、
たぶん我慢はできるが、おそらく心は壊れていくだろう。
もしかすると、すでに心が壊れているのかもしれない。
こころの病なのかもしれないと思うこと今でもたびたびはある・・・
会社を辞めてどうするのか?
実はもう、そんな自分のことは中学のことから分かっていた。
毎日雨の日も風の日も、また夏休みも、冬休みもない
そなん親父のサラリーマン生活を日々見ていて、
大人になりなくない、ずっと学生でいたいと思っていた。
だが、それは会社員になりたくないという理由だったので、
やがて自分で自由に仕事ができる自営業になりたいと思った。
そのころ自営業という言葉さえよく知らなかったわけだが、
塾を開きたいと思った。
そう塾に通っていて、自分もそんな仕事をしたいと思った。
だって毎日朝早く起きて、満員電車に揺られて会社に通い
夜遅く帰ってくる、長期の休みもない・・・
そんな生活をしなくていいのだから、
こんな素晴らしい仕事はほかにはないと思った。
就職活動すらしたくなかった
しかし私は自分に対する評価も低かったし、
努力するということも怠たった。
だから、将来したいことのために勉強はしなかった。
だから、偏差値もそこそこの高校に行き、
高校でも試験前にしか勉強せず、
大学受験も、浪人という、学校にも仕事にもいかなくていいという
恐ろしく不安定だが、いくらでも怠けられる身分を獲得した。
そうやっぱりただの怠け者なのだ。
だが、親は離婚して、父親とは仲も悪く、
小遣いはもらえなかったので、コンビニでバイトした。
それがしんどくなったころ、運よく、家庭教師のバイトをもらった
浪人生がよくまあ、家庭教師のバイトなんてもらえたものだと、
いまだにその方には感謝しているが、
塾を開きたかったし私ですから、家庭教師の仕事なんて、
本当に天職のようなもので、週2回で月2.5万円もいただけて
自分は何てラッキーだったのだろうって今でも思います。
しかし、浪人はしてみたものの、予備校にも行きたくなかったというか
お金も出してもらえなかったので、宅浪ってやつで、
一向に学力はつかず、やる気もです、
英単語100個すら覚えられない状態でした。
いよいよ受験もあと3カ月ぐらいとなったとき、ようやく二浪はできないと焦りまくり
必死で詰め込んで、なんとか三流大学へ入れた。
英語ができないのに、英文科というおバカな選択をしたのは、秘密だ!
英文科なのに最低得点がなかったのと、古文漢文がなかったのがみそだ。
そして大学ではちゃんと勉強するぞって決意して入ったが・・・
結局自堕落な日々を過ごし、成績もよくなく、気が付いたときは4年生だった。
就職したくなかった私は、就職活動すらろくにしなかった。
それでも、なんとか中小企業の2社ぐらいには内定をもらってはいた。
1つはSEで、一つは通販の会社だった。
しかし、私は結局どちらも蹴っ飛ばして、別の会社に就職した。
会社に就職した理由が酷いものだった
私がその会社に就職した理由は3つだった。
- 車で通勤できる
- 土日完全休日
- 夕方16時に終わる
なんと自堕落なと思われたかもしれない。
実は、もう私は、自営業の夢をみていて、そこを選んだのであって、
実は労働条件は、そのために必要なことだったのだ。
通勤に時間をとられたくない。
給料はそこそこいいので貯金できる。
夕方自分の時間を持てるというのが私の狙いだった。
そう、資金をため、塾を開業する準備時間もとりたかったのだ。
けっこうしんどい仕事だったが、資金をためる、独立するという目標があったからその日を夢見て頑張れた。
しかしそこは、自堕落な私なので、翌年3月までは頑張るつもりでいたが、
その会社が営業の柱をおいている、公共機関が移転することになり、
合わせてその営業所が移転することになり、大阪での研修などもあり
その前に辞めたくなったので、12月で退職することにしたのです。
資金は80万円~90万円ほどたまっていて、
開業予定の安い借家も見つけてあったので、
なんとかなる計画を立てられていたのです。
自営業のスタートは24歳だった
そして翌年、不動産屋に話をつけ、1月上旬にはそこを借りて、
内装の準備をして、3月には生徒を2人確保していました。
まあ、少子化で、塾も乱立している時代、よく生徒を確保できたと思います。
全く経営なんて素人の私が、その後生徒数70名、利益月100万円ぐらいできる塾にできたのは
運もよかったし、こんな自堕落な私でも、他人に与えられた仕事でなく、
自分で工夫して生み出す仕事にはとてもやる気も出て、思考も回ったのでできたことだと思います。
だから、もし、いま会社を辞めたい。
サラリーマンでいたくないと思いながら、
そんな自分を否定して、ダメだと思っている方がいるのであれば、言ってあげたいのです。
貴方は全然ダメじゃない
って言ってあげたいのです。
人には、個性があり、向き不向きがあります、
現代社会の通念上は、就職して、しっかり働き続けることが美徳です。
しかし、それが苦手な人もいる、でもほかの方法で仕事をすることはできる。
それは、逃げでもあるかもしれまくせんが、けして自営は楽なものでも、
怠慢で続けられるものではないので簡単ではありません。
しかし、それでも自営が良い、その方がその人にあっているという場合もあるのです。
逆に、当た得られた仕事を、素晴らしく、我慢強く続けられる人もいます。
それだって大変なことですし、素晴らしいことです。
問題は、どちらもそれぞれ向き不向きがあるってことだと思うのです。
だからどちらも否定することはなく、また会社を辞めたいと、どうしようもなく思っているあなたも、
自分を責めるのではなく、辞めてからどうするかを必死に考え、
それを実現する準備をしていけばいいのです。
だから、会社を辞めたいという自分を否定する前に、何ができるかを考えてみてください。
その後も自営を続けている私
その後私は、色々なビジネスに取り組みました。
その中でたくさんの失敗を繰り返し、
もう駄目だと思うことも何度もありました。
これからもあるでしょう。
決して大きな会社にするわけでもなく、いまに至っています。
多いときは、年収4000万円をこえ、またその逆に200万円前後なんて時もありました。
これからも上下動は続くでしょうが、もう30年自営業を続けています。
塾だけでは、長くは続かないと思い、通販や、FCビジネス、
そしてメルマガやアフリなどIT系のビジネスも取り組んできました。
その中で悟ったのは、たまに大きく稼げても、大きな会社にしたらリスクも高いということです。
だから、ピンチの時も小回りの利く、自営業者として続けてきました。
それでなんとか、生き延びてきています。
またこれから先どうなるかは分かりませんが、今のところ間違ってはいなかったと感じます。
塾開業後の続きのお話は次回の記事で書きたいと思います。
会社を辞めたい方、退職後の収入の確保に自営業をしたい方に役立つのではないかと思っています。
けして大成功、大企業なんてことはできないし。目指してもいないですが、
そこそこ幸せな自営業者になりたいという方を応援できればと思います。
それでは次の記事でお会いしましょう。
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