テープライター、テープお越しとも言いますが、今は実際には、デジタルデータをパソコンで聞いて、パソコンで書くというのが主流です。
カセットテープ録音だった昔のような感じとはちょっと違いますが、仕事の内容的には今も昔もさして違いがありません。
自宅の仕事として、興味を持っているけれど・・・どこでその仕事が募集されているんだろう、収入はどれぐらいだろう・・・などなど沢山知りたいことがあると思います。
そこで、実際にテープライター経験3年の主婦の方に体験をお伺いしながらまとめてみました。
報酬はどれぐらい
クラウドソージングサイトでの仕事を引き受けなどは、60分のテープお越しで5000円前後で引き受けている人がいます。
独自で募集している人は、60分1万円前後、業者で60分2万円近くの報酬で受けている場合もあります。
自分で営業している人は、自分の技能に応じて報酬を設定しているようです。
会社に雇われて下請けて仕事をしている場合はどれぐらいの報酬になるのか、実際に聞いてみると・・・
私の場合は、60分のテープ起こしで4,500円の報酬でした。
年に1回、50円程度の報酬アップがありました。
仕事は募集それとも受注するの
ネットでホームページを作って募集している人やグループもあります。
個人でそこまでできない場合は、クラウドソージングサイトで募集すればいいでしょう。
ただし他の人との競合になりますので実績を作るまでは、単価を低くしてやらなければなりません。
会社に所属していれば、会社を通して仕事の依頼がきますので、営業することなくテープ起こしの仕事ができます。
パート探していたら、折込求人のチラシの中に、テープライターの募集があったので応募しました。初心者、未経験者OKだったので。最初の面接には10人以上の人が来ていましたが、ほぼ全員採用されていました。
資格や技術は必要なの
特に資格や技術が必要なわけではありませんが、通信講座などが一応あります。
ただしそうはいってもある程度必要な技術がなければいい仕事はできません。
実際に仕事をもらうには、経験が必要で、全くの初心者が仕事をもらえる可能性は低いです。
しかし、テープお越しを専門としている業者は、自分の所で初心者を募集して研修しているようです。
ですから、パソコンで文字入力さえできれば資格などは不要です。
テープ起こしの仕事自体は、発言を聞いて文字に起こす単純な作業なので、パソコンで文字を打てる方なら、どなたでもできる仕事だと思います。ただ、誰が打っても同じような文章になるように、いろいろな決まり事があります。例えば、「めど」という発言は平仮名で「めど」と打ちますが、「もくと」という発言は「目途」と漢字で表記します。
これは、テレビ、新聞、自治体会議など、それぞれで決まりが違います。
そういった決まり事や、作業の手順などを把握するために、入社時は5日間ほど研修がありました。
私は全くの初心者でしたが、研修後、すぐに在宅で仕事に取りかかることができました。
そのほかに、年に1回程度、スキルアップのための研修が会社で行われています。
どんな仕事があるの
個人や企業からセミナーや講演の動画や企業の会議をテキストに起こす作業があります。
ただしこれらは安定した仕事を得るには、個人ではかなり難しそうです。
安定して存在する仕事は、自治体の会議をテキストに起こす仕事でこれは特定の企業が独占して引き受けているので、個人が直接引き受けることはできないので、そういう業者の在宅ワーカーになる必要があります。
自治体の仕事の場合は提携フォーマットや会話をどんな言葉に起こすかなど、辞書サイズ参考書になっているほどの決まりごとがあるので経験や技術を身に着けないと仕事にはなりませんので、素人がすぐできるものではなく、研修などで力をつける必要があります。
研修中にもらえる仕事にも、報酬が発生します。もちろん自分が書いたものはベテランの人がチェックして直していくので、それがすぐに納品されるわけではありません。
テープライター体験談
私は、自治体会議のテープ起こしをする会社に所属しています。
会社からメールで仕事の依頼があり、依頼された自治体会議の発言をテキストに起こしています。
報酬は、60分のテープ起こしで5,000円です。
月の収入は、仕事量にもよりますが、多い月で13万円ぐらい、少ない月で2万円ぐらいです。
自治体は、月によって会議が多い月と少ない月がありますので、その関係で自然と仕事量に差が出てきます。
60分の会議をテキストに起こすのに要する時間は、その人の技量によって大きく変わります。
ただ、初めて仕事をする場合は、一言一言を漢字で表記するのか、それとも平仮名かを調べながら打ちますので、かなり時間がかかります。
私も、最初は5分の発言を文字にするのに1時間かかりました。
しかし、慣れてくればどんどん早く打てるようになり、報酬も徐々に増えていきました。
テープライターの仕事の一番いいところは、在宅でできるということです。
何か用事があるときは、用事を優先して、夜に仕事を回すこともできます。
要は、納品日に仕上げていればいいので、時間の融通がいくらでもききます。
ただし、納品のためにほとんど徹夜なんてこともありました。
会議が集中する時期は、仕事もどんどん入ってきます。
もちろんこちらのできる作業量で担当者が割り振ってきてくれますが・・・
頑張ってやりすぎると、「ああ、この人は、これぐらい割り振っても大丈夫だ」と思われて、手に負えなくなることもありましたが・・・
そういう時は、ちょっと無理ですと言って、納期を伸ばしてもらったり、量を減らしてもらうこともありました。
2年目になると、会議の少ない時期は、新人さんの原稿のチェックなどをするようになったり、
方言のきつい地方の仕事を依頼されたり、色々やりがいも出てきました。
学校の役員などになってしまって、その分夜中まだ作業なければならないこともありますが・・・
パートのように、休めなくて、子供の行事に参加できないとか、連休や、年末年始に休めないとかいうことは一切ありませんでした。
自由度ぴか一ですね。
仕事の依頼もメールのやりとりですし、在宅で仕事ができるので、人間関係のわずらわしさもありません。
自分のスキルを磨けば、早く正確に仕事をこなすことができるようになり、報酬アップにつながります。
良いことばかり書きましたが・・・実は、そんなにいいことばかりではありません。
上手く聞き取りができなくて、できないところは、どうしても聞き取れないところは、空白でいいのですが、
そういう空白ばかりで、適当な仕事をしていた人は、直ぐいなくなります。
本当に、納期がきつくで、3日間、3時間しか睡眠時間が取れないこともあります。
方言がきつくて、何度も聞き直し聞き直しで、半日やっても10分ぐらいしか進まなくて、辛くなることもあります。
あいまいな音や実際にあるかどうか分からない言葉は、調べて確認しなければにりませんので、言葉1つ調べるだけで何時間もかかってしまうこともあります。
そういうことを考えると、決まった時間仕事をしていれば時給がもらえるパートの方が、精神的にはずっと楽だと感じました。
それでもテープ起こしの仕事がしたいという方はこちらに実際に得た方法を紹介しています。
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